『川にそって歩く唄』



     

子育てをしながら2人の友人とライブハウスでささやかなコンサートをはじめた頃、
よく歌っていたオリジナルソングです。クラシックのソプラノとシャンソンのアルトという2つの声の流れが、
唄の中で自然に溶け合うように、お互いを聞き合いながら歌ってくれていました。
       
20代の頃、夫と奥入瀬渓谷を歩きました。新緑の季節で、川にはいくつもの
小さな滝や淵があり、川沿いのきらきらした木漏れ陽の木陰を、川音を聞きながら歩いてゆきました。
その後年月が流れ、子供も生まれ、何年も経った頃、私にとってつらいこと(家族の病気)がおこり、
日々葛藤し、何とか現実を受け入れつつ日常生活を送っていたある日、
ふと昔、奥入瀬渓谷を歩いたときのことが思い出され、歌になりました。

歌は川の浄化イベントで選曲され、相模川の河原に組まれたステージ上で、友人2人が歌い
ました。その後も、色々な友人、知人、仲間たちが様々な場で、デュオやソロ、合唱で
この唄を歌ってくれました。その折々で大切に歌ってもらえた幸せな「唄」だな、と感謝しています。

機会があればまた奥入瀬渓谷へ行き、疲れているときに癒してくれた、思い出の中の川歩きをもう一度たどってみたいです。


■追記:2011年3月11日、東日本大震災が起こり、多くの方達が犠牲になられました。心よりお悔やみ申し上げます。
歌の友人、切り絵作家、プロデューサーの協力でこの歌を再録音し、
全額募金ワンコインCDを制作しました。売り上げは下記2団体に寄付いたします。詳細 
 
□未来の福島こども基金
□東日本大震災ふくしまこども寄付金(福島県)
                       
       
 「川にそって歩く唄」   詩・曲 栃内まゆみ
一部試聴
            
          川のそばを歩いたら 魚のうたが聞こえた
          遠くの沢からいのちがながれてきた
          ララララララララ〜

          川の分かれ道で小さな網ですくった
          上着を木にかけて 火をたいて魚を食べた
          ライラララライ ララララライ
 
          川のそばに寝ころんで 水音聞いたよ
          あたたかく日はさして わたしの胸に川はながれた
          ララララララララ〜

          石を丸く削りながら ひとすじにゆくよ
          おまえのわきでは かなしみも忘れられる
          おまえのわきでは かなしみも忘れられる

          ライラララライ ララララライ
          ララララララ  ライラライ
                〜くり返し〜
         
  ( 楽曲の著作権は作者に帰属します。)
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